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2月

Step 7. 塗装

Written by チキチキ. No comments Posted in:
Posted Date : 2011-02-01

塗装の基本はプラモデルと一緒です。

使用する塗装はプラモデル用のアクリル系・エナメル系以外も使用できます。
SOFT99等の実車の塗料も使えますが、目が粗くなるかも知れません。
色の豊富さや既に塗料をお持ちと思いますので、アクリル系かエナメル系で行います。
アクリル系でも「溶剤系アクリル樹脂塗料」「水溶性アクリル樹脂塗料」が有りますが
溶剤系アクリル樹脂塗料 : Mr.カラー
水溶性アクリル樹脂塗料 : 水性ホビーカラー・タミヤカラー
水溶性より溶剤系の方が渇きが早く薄い塗膜が出来ると思います。

◯缶スプレーなのか?エアブラシなのか?
「必ずしもエアスプレーでなければならない」とは限りません。
缶スプレーでも上手く吹けば綺麗に仕上り、
エアブラシでも下手に吹けば垂れたり溜まったりもします。

ちなみにこれらのモデルは全て缶スプレーで仕上げました。

クリアも全て缶スプレーです

マスキングして缶スプレーで塗り分けました

缶スプレーのデメリットは、
・欲しい色が無い
・厚吹きになりやすい
・渇きが遅い
メリットは、
・手軽で安価

 

 

 

エアブラシのデメリットは、
・手入れが面倒
・機材を揃えるのにお金が掛かる
メリットは
・色が調合できる
・渇きが早い
・塗膜が薄く均一になる

個人的な意見としては…
エアブラシのセットを買いましょう!
この記事を読んでる人は既にプラモデルの経験が豊富だと思いますし、
「初期投資は掛かりますが将来的には経済的」になると思います。

と言う事で今回は、

エアブラシでMr.カラーを調合して塗装したいと思います。

塗装を始める前の準備として、
・体や作業場の埃を払う
着ている服から糸くずや埃が出ない様に心がけ、
エアダスター等で作業台周辺の埃を払う。
・手袋をする
塗料が手に付くと手荒れするし、手垢が付きます。
・換気を良くする
密室で塗装すると頭がクラクラします。
・塗装場所を整理する
塗料がこぼれたり、塗料飛沫が他の部品に付着したりします。
・ティッシュは手元に
塗料がこぼれたり、厚吹きして塗料が溜まったらティッシュで吸わせる。
・塗装後の保管箱を準備する
塗装後埃が付かない様に箱に入れますが、
百金で適当なプラスチックケースを探しましょう。
(ダンボールは紙の埃が出たりします)
当然、保管箱もエアダスターで埃を払っておきましょう。
塗装ブース等も売ってますが、ダンボールで自作しても良いでしょう。
私はリサイクルショップで買った空気清浄機にダクトを付けて屋外排気にし、
塗装時にはダンボールで囲います。

壁のエアコン穴にパイプをつなげて屋外排気

更に、壁やパソコン画面には百金で買ってきたセロファンシートを貼ってます。
(壁が汚れると家族から中止命令が出る可能性大)

◯下地塗装
塗装する色をきちんと発色させたり、下地色と本色で全体を表現する為に
下地色を塗ります。
基本はですが、シルバーピンク等を塗ったりします。
私はフェラーリレッドを塗るときは下地にピンク黄色を使いますし、
は下地にを塗れば濃い青色が出来上がります。
基本的に透けやすい色なので、下地の色が本色に大きく影響します。
逆に言えば「下地に白を塗って赤を薄く塗れば鮮やかな赤を発色させる」事が出来ます。
(蛍光色は下地に白を塗らないと発色しません)
下地色と本色の組み合わせは、塗装実験してみればすぐ理解できます。

下地の色で発色が変わります

しかし、下地の白を均一にムラ無く塗るのも意外に難しいのですが、

隠蔽力の強い塗料

隠蔽力が強い塗料を使うと楽です。
フィニッシャーズカラー : ファンデェーションホワイト
Mr.カラー : Mr.ベースホワイト1000

等が有名ですね。

今回はMr.ベースホワイト1000を塗りました

今回はMr.ベースホワイト1000を塗りましたが、2回の塗装で終わりました。

◯色の調合
付属のデカールが文字だけなら良いのですが、塗装色を表現している場合は、
実車とは異なる色かも知れませんが、デカールの色に合わせるしかありません。

(今回はマイルドセブンの一番薄いブルーとグリーン)
マイルドセブンのカラーは青・スカイブルー・薄いスカイブルーの3色が有りますが、
塗装するのは
ノーズ・インダクションポッドに薄いスカイブルー
ボディ全体にベネトングリーン
を塗ります。
調合は以下の割合で行いました。
【薄いスカイブルー】
Mr.カラー スカイブルー 1 : 1.5 白
【ベネトングリーン】
Mr.カラー デイトナグリーン 4 : 1 黄色
(フィニッシャーズカラーのフォーミュラグリーンは少し暗めだったので自作しました)
調合した色はデカールの横に載せてみて色具合を見ます。

デカールに合わせて色を調整

デカールに合わせて色を調整

いきなり、大量の調合は行わず、まず、お試し調合をしましょう。
私は、爪楊枝瓶の底の底までかき回して、しずくを1滴万年皿に落として
混ぜる色を別の爪楊枝で底の底までかき回して、しずくを1滴皿に落として
混ぜてみます。(この時点で配合の割合は1:1ですね)
これを繰り返して調合量を調整しています。
狙った配合色が出来上がったら、改めて調合皿(紙コップが便利)
調理用の計量スプーンで計って調合し薄め液も計量して作っています。
(プラスチック性の計量スプーンはNGです、有機溶剤で溶けます)
希釈のする割合ですが、一般的に、
Mr.カラー 1 : 1 薄め液(レベリング薄め液)
フニッシャーズカラー 1 : 3 薄め液(ピュアシンナー)

と言われていますが、実際に0.3mmのエアブラシでも良い具合です。
従って、今回調合した【薄いスカイブルー】
スカイブルー1杯 + 白1.5杯 + レベリング薄め液2.5杯
になります。

出来上がったら白いプラ版に吹いて、不要なデカールを貼って色具合を見ます。
今回は「BENETTON」「MILDSEVEN」の2パターンが有りましたので、
「BENETTON」のロゴを貼って色具合を再確認しました。
調合した塗料は吹き終わっても多少残るくらい多めに作って置くと、
塗りムラが出た時にタッチアップする塗料として残して置きましょう。
(同じ配合で作り直したつもりでも微妙に違う時が有ります)

瓶に調合比率を書いておきましょう

◯塗装回数
お解りと思いますが、

塗装の基本は、回数を重ねて薄く吹く事です。

ですから、何回吹いたら良いかは、塗料の濃さ・吹き量によって異なります。
狙った色が発色したらそこで終わりです。
大体、3回くらいで狙った色が発色されると思います。
大事な事なので、もう一度言います。

塗装の基本は、回数を重ねて薄く吹く事です。

特に1回目は物足らないと思うくらいで止めましょう。
これ以外に早道は有りません!

◯マスキング
今更ながらマスキング塗装の基本は「薄い色を下に濃い色を上に重る」
今回の場合は、薄いスカイブルーの上にベンネトングリーンを塗ります。
マスキングするには当然、マスキングテープマスキングゾル等を使いますが、
以下の事に気を付ければ恐れる事は有りません。
・隙間が出来ないように貼る
スジ彫りした所などは要注意です
・曲線は良いテープを使いましょう
モデラーズのハイテクマスキングテープがお勧めです。
・テープの端を切り落とす
紙のマスキングテープは端が毛羽立ったりしていることが有るので
スケールを当てて切りを落としましょう。
・テープの粘着力を弱めましょう
テープの粘着力が強すぎると、テープを剥がす時に
塗装面が一緒に剥がれるかもしれません。
貼る前に「鼻の脂」を少し塗ると粘着力が落ちます。(鼻に貼ってから貼る)
・ビニテ・セロテープは絶対ダメ

さて、今回のモデルはフロントノーズの部分に曲線が有ります。
デカールとマスキングする位置関係が分かり辛い時は、
デカールを等倍でコピーして、切り取ってボディに合わせてみて
マスキングする位置を決めます。

デカールをコピーしてみました

当然、紙ですから固くてボディに沿いませんので
分解して沿わせれば解ると思います。
今回のモデルはベネトングリーンと薄いマイルドブルーの間に
ライトブルーとブルーがデカールで入りますので、きっちりデカールに合わせていません。

デカールの真ん中辺りを塗装境界にしていますが、
これは、後述しますが「裏面が白いデカール(白地に模様を印刷したデカール)」だから
下の塗装色が透け無いのであって、
当然「裏面が透明なデカール(クリア地に模様を印刷したデカール)」では来ません。

マスキングした状態

ベネトングリーンを吹いて保管箱へ

ノーズの境界面が乱れてますね

塗り終わって7・8割程乾燥したら面に対して垂直に剥がしましょう。
生乾きや完全乾燥した状態でテープを剥ぐと境界面が乱れます。
マスキングの漏れでニジミが出たら、タッチアップするかコンパウンドで消します。
重ね塗りしてるので、当然、境界面に段差が出来きます。
#2000耐水パーパー又はコンパウンドで段差をなだらかにして、
クリアを一吹きしておけば表面はなだらかになります。
ちなみにこんなテクニックも有る様です。
(なるほど!今度やってみよう)

◯細かい部品の塗装
細かい部品にプラサフを吹いたら彫りが潰れるので、
メタルプライマーを塗って塗装します。

メタルプライマーを筆塗り

接着面や見えない面を竹串爪楊枝両面テープで貼付けて
塗装後に直置きしない様に発泡スチロールに差します。
(工夫次第で何でも良いです)

細かい部品は全て特性竹串にセット

私は、鰐口クリップを竹串に付けて、発泡スチロールのブロックに差してます。
部品の面積や数によってはエアブラシで吹いてしまいますが、
少量の塗装にエアブラシは面倒なので、筆塗りします。

クリアを吹いてる時

枠を作って内側に両面テープ貼って止めてます

筆塗りする時は薄め液を10%程度入れると筆ムラが目立たなくなります。
Mr.リターダーマイルドは非常に便利ですが、配合間違うと塗装が流れるので要注意です。

簡単に塗装が流れるので要注意

<<Step 6. 下地処理  Step 8. デカール貼り>>


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