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It's blog written about Trekking ,1/43 MiniCar , Plastic Model , Photo , Computing.
RSSこれから紹介する製作記は、
BENETTON B194
1994 SPANISH GP
TAMEO(TMK 179)
(キットの部品だけで改造やアクセサリを追加しない制作)
物足らないかも知れませんが、まずは1台目と言うことで。
「はじめに」でも書いた様に、部品の品質が良いとは言えません。
表面には、バリ・パーティングライン(鋳型の継目痕)が残ったままで、
湯口(鋳型に流し込んだ跡)も残っています。
バリや湯口は、カッターナイフやデザインナイフで切り取れますが、
やり過ぎると、大事な所まで削ってしまうので、
ある程度切り取って、後は金ヤスリで削り、耐水ペーパーで整えます。
パーティングラインは耐水ペーパーで研いで段差を無くしまが、
大きい段差の場合は金ヤスリで削って耐水ペーパーで研ぎます。
また、見た目のメリハリを付ける為に「スジ彫り」や「縁落とし」
サスペンションやシャフトを取り付ける「穴開け」もします。
このボディ整形の目的には、もう一つ「仮組み」が有ります。
仮組みでは、
・ボディとパーツが合うか?
・車高が取れているか?
・前後左右上下のズレは無いか?
・全体のバランスは取れているか?
等を整えますが、ある程度整形したら
を繰り返しますので、
この「ボディ整形」と同時に「仮組み」も一緒に読んで下さい。
では、具体的に作業を開始しましょう。
◯洗浄
まずは、洗いましょう。
余計な汚れや油分を落とすために、中性洗剤(食器洗剤)を使って
歯ブラシで洗います。
パーツはランナーに付けたまま洗います。
キッチンや洗面台では、部品を排水口に流す危険も有るので、
ボウルとか洗面器に水を張って、洗った方が良いでしょう。
◯整形
バリや湯口は、ある程度の所まではデザインナイフで切り取り、少し残します。
デザインナイフで最後まで削ってると曲線がガタガタになるので
少し残した部分を細目の金ヤスリや耐水ペーパー(#400・#600)で削ります。
重要なのは、
組立図を見て「他の部品との噛み合い方」を理解して、
実際に部品をあてがいながら本体側を削ります。
下の例では、ボディとアンダーパネルを組み合わせるのですが、
右底は合ってますが、左底は合ってません、
右底を合わせて上部から見るとセンターが合ってません。
と言うことは、左右共に部品が合ってない事になりますので、
アンダーパネルのエッチングパーツをあてがいながら、
前後左右上下を確認しながらボディ側を削ります。
(エッチングパーツの方が成型が正しい事が多い)
この作業の様に、部品と部品を正しく噛み合わせるのも「仮組み」の一作業です。
重要なのは、
ホワイトメタルの肉厚は1mm程度有ります。
F1のカウルのコックピット周りや後端等の縁をそのままにしてると
出来上がりでカウルが厚ぼったく見えます。
縁を斜めに削って、見た目に薄く見せます。
デザインナイフではなく細目の金ヤスリで慎重に削ります。
こんな場合にリューターを使うと、効率良く削れると思います。
仕上げの時にカウル裏面を「つや消し黒」で塗れば、カウルが薄く見えます。
プライマー・サーフェーサを吹く前ですから、
ツルツルに磨き上げる必要は有りません。
パーティングラインを消したり湯口痕を消す作業ですから、
#400~#800の耐水ペーパーを使い分けて表面を滑らかにします。
表面を研いでいる内に、ボス穴(スペンションやドライブシャフトの取付穴)が
消えてしまう事が有るので、研ぐ前にボス穴をドリルで開けておくと
見失う事は無いと思います。
(仮組みの時、微調整の為に塞いだり開けたりしますけどね)
注意点としては、
また、モデルのディテールを際立たせる為に、
を心がけて作業しましょう。
平面やエッジは耐水ペーパーにあて木をして平面に、
局面は指の柔らかさで丸く磨きます。
ここでもリューターを使うと効率が上ると思います。
◯スジ彫り
カウルの継目やボンネット・ドア周りなどにスジが入ってますが、
そのままのでは重ね塗りした塗料で埋まってしまいます。
「薄くペイントすればスジは消えない」と言われますが、
やっぱり何回も塗料を重ねるとスジもボヤけてしまいます。
デザインナイフやカッターナイフでは作業し辛いので、
Pカッターやスジ彫り用タガネやけがき針を使いますが、問題は直線より曲線を掘るときです。
曲線を一気に深く掘るとガタガタの曲線が出来ますので、
スジ彫りは一気に深く掘らずに、少しずつ深く掘りましょう。
千枚通しやけがき針で軽く少しずつなぞって、ラインを深くします。
Pカッターやタガネも使えますが、太くなり過ぎないように注意して下さい。
上の写真では、スジを外れて引っ掻きキズが入ってますが、
この程度なら、後ほどの「下地処理」で隠蔽出来ます。
結構太く見えますが、塗装を重ねると埋まっていきます。
0.5mmの幅を1/43スケール換算すると20mm程度になり、
実車で20mmも隙間は有りません。
に行います。
また「スミ入れ」の際のラインになりますので、
多少深めでも良いと思います。
表面には「ス」(製造時の気泡の痕)やキズが有ります。
キズは浅ければ耐水ペーパーで研げば消えますが、
深いキズやスはパテで埋めて補修します。
パテにはポリエステルパテ・ラッカーパテ・エキシポパテが有りますが
また、瞬間接着剤をパテ代わりに流し込む事もできます。
パテそれぞれの特徴を理解して、補修する箇所や大きさによって使い分けます。
・ポリエステルパテ(通称ポリパテ)
2液式で硬化が早く、硬化後のヒケ(縮んで隙間が出る)も目立ちません
また、薄め液に侵食されないので、塗り直しの時に溶けません
・ラッカーパテ(タミヤパテ等)
使い易いが、硬化時間が遅く、硬化後のヒケが目立ち易い
また、薄め液に侵食されて、塗り直しの時に溶けてしまいます
・エキシポパテ(粘土状の造形パテ)
大きな穴埋めや改造する場合に使います
パテを盛ったら充分硬化してから耐水ペーパーを掛けます。
硬化が不十分だとポロッと取れたりしますので、1日置くのが良いと思います。
(「硬化が早い」と書いて有っても信じない事)
また、基本ですが、
このキットはコックピット下のパーツが分離していて、
組み合わせると、写真の様に隙間が出来ますので、パテ埋め補修します。
注意)
パーツを固定しても他のパーツが組み立てられるか必ずチェックして下さい。
この例では、シート+メータパネルのパーツが塗装後に組み込めるのか?
パーツ同士の隙間には「切って練るだけ接着パテ金属用(コニシ)(エキシポ系)」を
初めて使いましたが、硬化が早過ぎて作業し辛いのですが、
硬化後は、しっかり張り付いていて、削り易くなります。
また、表面のスには「タッチアップパテ(ホルツ)(ラッカー系)」を使いました。
タミヤパテ等を薄め液で薄めて作るのも面倒くさいので、
実車用のタッチアップパテを使います。
充分乾燥(24時間は寝かせました)させた後は、
デザインナイフ・金ヤスリ・#600耐水ペーパーで整えます。
まだ、サーフェーサーを吹く前ですから、ツルツルに研く必要は有りません。
あくまでも、大まかな整形の為の研ぎ作業です。